さくらインターネットの株価が下がりすぎ?希望か絶望かゆるっと考えた。
2024年3月に10,980円の最高値を記録した後、一時は3,000円を割り込む水準まで大幅に調整したさくらインターネット。足元の赤字転落(Jカーブの谷)という現実も重なり、かつての熱狂から一転して現在は2,500円〜2,900円前後でのボックス圏(もみ合い)が続いています。
しかし、この「動かない今の株価」の裏側では、長期投資家や海外の機関投資家が注目する壮大なストーリーが潜んでいるかもしれません。投資家の観点から、今後の反転・上昇のフックになり得るポイントを考察します。
① 16年前から仕込まれていた「広大な更地」という最強の武器
さくらインターネットの強みの源泉は、北海道にある「石狩データセンター」です。
驚くべきことに、同社は開所前の2010年の段階で、将来の拡張を見据えて東京ドーム約1.1個分(約5万平方メートル)という広大な土地を一括取得していました。
現在、多くのIT大手が「土地不足・電力不足」に悩む中、さくらはすでに確保してある「建物が建っていないまっさらな更地」に、コンテナ型データセンターを爆速で建て増しする戦略を進めています。この16年越しの先見の明が、他社が真似できない投資スピードとコスト優位性を生み出している可能性があります。
② 国策の軍資金と、LINEヤフーなどの大手顧客の導線
政府(経済産業省)が国産クラウドの育成に向けて数百億円規模の補助金を投入しているのは周知の通りです。この「国の軍資金」によって最新のNVIDIA製GPU(B200など)を安く大量に並べられるため、外資系ライバルに対して圧倒的な価格競争力を持つことができると言われています。
さらに、日本マイクロソフトとの協業などを通じて、LINEヤフーをはじめとする国内トップクラスのテック大手が、さくらの計算基盤を自然と活用していく導線が整いつつあります。「作れば作るほど、確実性の高い大口顧客で埋まっていく」という大回収フェーズが、今後形になってくるかもしれません。
③ 「大口の買い」が世間にバレる瞬間がフックになるか
直近の株価が2,500円前後で推移しているのは、2024年の大暴落のトラウマから個人投資家が手を出せない一方、冷徹に計算するプロ(大口・機関投資家)の仕込みと売り圧力が拮抗している「嵐の前の静けさ」という見方もできます。
3ヶ月ごとの決算発表での数字の証明もさることながら、市場の不意を突くような「超大手の大量保有報告書(5%ルール)」の提出や、サプライズとなる追加の大型業務提携などが発表された瞬間、眠っていた市場のマネーが一気に流入し、株価が大きく上放れるシナリオも想定されます。
まとめ:時間を分けた「戦略的分割買い」の選択肢
現在の株価水準は、過度なバブルが弾けて実態に即したラインまで調整が進んだ状態とも捉えられます。
ここからの「大回収ステージ」を信じるのであれば、一気に全額を投じるのではなく、今のボックス圏(底値圏)のレンジの中で時期や価格をいくつか小分けにバラしながら静かに拾っていく(分割買い)というアプローチが、リスクを抑えつつ将来の爆発力を狙う上で合理的な戦略の一つになるのではないでしょうか。
※本記事は個人の見解であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。
感想
16年前の2010年に広大な土地を一括取得していた田中社長の先見の明は、
まるで『ONE PIECE』級の壮大な伏線回収を見ているかのようです。
現在の2,500円〜2,900円前後の低迷期は、目先の赤字に怯える個人投資家を尻目に、
海外のプロが静かに網を張っている「仕込み期」とも解釈できます。
国策の軍資金とLINEヤフー等の大手顧客という最強のカードが揃っている今、
ここからの大逆転シナリオには大きな期待があると信じたいです。