セコムの“日本の3D地図”事業パスコがすごい!海外展開も含めて、ゆるっとまとめてみた。
セコムといえば「ホームセキュリティ」のイメージが強いが、実はその裏側で日本の地図インフラを支えている企業がある。
それが、セコムグループの パスコ(PASCO) だ!
『パスコ(Pasco)といえば食パンの超熟が人気!まさか、パンの会社か!?』
と、思ったけど、パン屋のパスコじゃない!
空から日本を丸ごと測ってるPASCO(パスコ)の話。
パスコは「地理空間情報」のプロフェッショナルで、
航空測量・3D地図・衛星解析を専門とする日本最大級の測量会社。
日本の3D地図の多くは、このパスコが空から計測したデータを基盤にしている。
パスコとは何か:セコムの“地図部門”ではなく、日本のインフラ企業
パスコは一言で言うと、
「空から地球を測って、社会インフラに必要な地図データを作る会社」。
主な事業は以下の通り:
・航空写真撮影(専用機を保有)
・航空レーザー測量(LiDAR)
・衛星データ解析
・都市の3Dモデル作成
・災害リスク解析
・国・自治体向けGISシステム構築
Google Maps や Apple Maps のような一般向け地図サービスは、
自社データに加えて、国や自治体が整備した基盤地図を参照することがある。
この基盤地図の作成にはパスコが大きく関わっているため、
結果として、一般向け地図の一部にパスコの成果が“間接的に反映されている可能性がある”。
ただし、GoogleやAppleは具体的なデータ提供元を公表していないため、
どの範囲で利用されているかは明言されていない。
パスコのデータはどこで使われているのか
1. 国交省・国土地理院の基盤地図
標高データ、建物形状、地形モデルなどの“元データ”を大量に提供。
2. 自治体のハザードマップ
洪水・土砂災害・津波などのリスク解析の基盤。
3. 電力・ガス・鉄道などのインフラ企業
送電線ルート、地下埋設物、駅周辺3Dモデルなど。
4. 建設・ゼネコン
BIM/CIMの基盤データ、工事前後の3D比較。
5. 損害保険会社
災害リスク評価モデルの基礎データ。
一般ユーザーは気づかないが、日本のインフラはパスコのデータに依存している。
海外でもパスコは“空から測っている”
パスコは日本だけでなく、海外でも航空測量を行っている。
特に強いのは 東南アジア。
・タイ:洪水対策・都市計画
・フィリピン:災害対策・国土管理
・インドネシア:首都移転(ヌサンタラ)関連の測量
・ベトナム・マレーシア・インド:都市開発・インフラ整備
これらの国では、都市化が急速で災害も多いため、
高精度の地図データの需要が爆発的に増えている。
パスコは自前の航空機と衛星解析技術を使い、
海外でも“国の地図を丸ごと作る”レベルの仕事をしている。
セコムの中でパスコはどれくらいの規模?
パスコの売上は 年間600〜700億円。
セコム全体(1.2〜1.3兆円)の 約5〜6% を占める。
数字だけ見ると小さく見えるが、
利益率が高く、社会インフラへの影響力は圧倒的に大きい。
セコムがパスコを手放さない理由はここにある。
伊藤忠商事もパスコに出資している
パスコはセコム100%子会社ではなく、
伊藤忠商事が約20%出資している。
この組み合わせは非常に強力で、
セコム:安全・防災
パスコ:地図・測量
伊藤忠:海外インフラ・都市開発
という三位一体で、
海外のスマートシティ・インフラ輸出案件に強い体制を作っている。
セコムは“警備会社”ではなく“社会インフラ企業”
セコムの強さは、
警備・防災・医療・BPO・地図という複数の事業を持ち、
その多くがストック型で安定していること。
特にパスコは、
売上比率以上にセコムの未来戦略の核になっている。
・スマートシティ
・災害対策
・インフラ管理
・3D都市モデル
これらは今後さらに需要が伸びる領域で、
パスコの存在感はますます大きくなる。
まとめ
・パスコはセコムグループの地理空間情報会社
・日本の3D地図・災害対策・インフラ管理の基盤を支えている
・海外でも航空測量を実施し、東南アジアで強い
・売上はセコム全体の5〜6%だが、影響力は圧倒的
・伊藤忠商事も出資し、海外インフラ案件で強力な連携
・セコムは“警備会社”ではなく“社会インフラ企業”として進化している