レノバ株が復活!?中東情勢の危機に強いバイオマス・ソーラー・蓄電池・風力をゆるっと考えてみた。
はじめに
2021年、洋上風力の入札で三菱商事に敗れた瞬間に株価が大暴落したレノバ。
投資家に投げ売りされフルボッコだったその株が、いま静かに値を戻し始めている。
「結局レノバってどうなの?」を、ゆるっと整理してみた。
世界は“エネルギー枯渇時代”に入りつつある
中東情勢が不安定になるたびに、
世界は 原油・LNGの価格高騰 に振り回される。
・ホルムズ海峡が揺れる
・原油価格が跳ね上がる
・LNGも連動して高騰
・火力発電のコストが爆増
・電気代が跳ね上がる
こういう“エネルギー危機の連鎖”が、
これから何度も起きる可能性が高い。
そんな中で、
「どの企業がこの時代を生き残れるのか?」
という視点が重要になってくる。
レノバは“エネルギー危機に強い再エネ企業”
理由はシンプルで、
レノバの主力である バイオマス燃料が中東依存ゼロ だから。
・燃料は東南アジア(マレーシア・インドネシアなど)
・航路もホルムズ海峡を通らない
・売電価格はFITで20年間固定
・ペレット工場は“廃材で乾燥”するため石油依存が低い
つまり、
中東が荒れても、レノバは比較的安定して電力を売れる。
これはエネルギー危機時代において大きな強み。
レノバの事業は「安定+成長+未来」の3層構造
レノバの事業は4本柱。
・バイオマス発電(安定の柱)
・分散型ソーラー(成長の柱)
・蓄電池(BESS)(未来の柱)
・風力発電(過去に挫折あり)
ここからはそれぞれを簡潔に整理する。
1. バイオマス:売上の5〜6割を占める“鉄壁の安定事業”
・中東依存ゼロ
・航路もホルムズ海峡を通らない
・FITで売電価格は20年間固定
・輸送費の上昇は総コストの数%
・ペレット工場は“廃材で乾燥”するため石油依存が低い
つまり、
エネルギー危機でも揺らぎにくい“安定の柱”。
2. 分散型ソーラー:小規模案件を積み上げる“成長の柱”
レノバのソーラーは特徴的。
・1〜3MWの小規模案件を大量に積む
・許認可が早い
・系統制約に強い
・O&M(保守)も自社で効率化
ただし弱点がある。
昼に発電しすぎて電力価格が暴落する(買い叩かれる)。
ここを解決するのが蓄電池。
3. 蓄電池(BESS):ソーラーの価値を“時間移動”させる未来の柱
蓄電池の役割はシンプル。
昼の安い電気を貯めて、夕方の高い時間に売る。
日本の電力市場(JEPX)は:
・昼:5〜15円
・夕方:20〜60円
・逼迫時:100〜200円
2〜10倍の価格差 が普通に出る。
だから蓄電池は“電力の裁定取引(アービトラージ)”で稼げる。
さらに:
・燃料費ゼロ
・1日1〜2回回転できる
・国の補助金が1/3〜1/2
・レノバは発電データを全部持っている
つまり、
蓄電池は“高くても買う価値がある利益装置”。
レノバの未来の柱として期待されている。
4. 風力発電:レノバが一度“挫折した”領域
レノバは過去に 洋上風力の入札で三菱商事に敗れた。
これがいわゆる 風力ショック。
市場はこう反応した。
・「レノバの成長戦略が崩れた」
・「洋上風力が取れないなら未来がない」
・「レノバは終わった」
結果、株価は大暴落。
しかし実際は“風力依存ではなかった”
レノバの実態はこう。
・売上の5〜6割はバイオマス
・ソーラーは分散型で積み上がる
・蓄電池はこれから爆伸び
・風力は“将来のオプション”にすぎなかった
つまり、
風力が取れなくても、レノバの本体は全く揺らいでいなかった。
市場が誤解していただけ。
そして今、レノバは“復活しようとしている!?”
まだ完全復活ではないが、
明確に“復活の兆し”が見えている。
理由は3つ。
① バイオマスの大型案件が通期寄与し始めた
・徳島津田
・御前崎港
・唐津
などがフル稼働し、売上が安定増加。
② 分散型ソーラーが積み上がり続けている
・小規模案件を大量に積む戦略が成功
・許認可が早く、安定して増える
・O&M事業も拡大
③ 蓄電池(BESS)が“未来の稼ぎ頭”として注目
・昼→夕方の価格差が2〜10倍
・補助金で初期投資が軽い
・電力トレードで利益が出る
・ソーラーとの相性が最高
市場はここで気づき始めた。
「レノバは風力がなくても成長できる会社だった」
これが“復活しようとしている”理由。
まとめ:レノバは“エネルギー危機に強い再エネ企業”へ進化中
・バイオマス → 中東ショックに強い安定の柱
・ソーラー → 分散型で積み上がる成長の柱
・蓄電池 → 価格差で稼ぐ未来の柱
・風力 → 過去に挫折したが、依存していなかった
風力ショックで株価は暴落したが、
レノバはむしろ強くなっている。
そして今、
レノバは“風力に頼らない再エネ企業”として復活しようとしている。
おわりに
レノバの歴史を振り返ると、ひとつだけハッキリしていることがある。
レノバはずっと売上も利益も堅実に積み上げてきた。
会社としては一度も崩れていない。
崩れたのは“レノバ”ではなく、
投資家の期待のほうだった。
洋上風力の入札で三菱商事に敗れたあの瞬間、
市場は勝手に描いていた夢を剥がされてパニックになった。
・「レノバは風力で大化けするはずだ!」
・「洋上風力を取れなかった=終わりだ!」
そんな“過剰な期待”が一気に崩れただけで、
レノバの事業そのものは何も壊れていなかった。
むしろ実態は逆で、
・バイオマスは中東ショックに強い安定収益
・分散型ソーラーは着実に積み上がる
・蓄電池は未来の収益源として伸び始めている
・風力はそもそも“オプション”でしかなかった
つまり、
レノバはずっと“スゲー会社”のままだった。
株価だけが勝手に暴れて、勝手に落ちただけ。
そして今、
レノバは“復活しようとしている”。
まだ完全復活ではない。
でも、確実に地力を見せ始めている。
あとは――
日本の投資家が、この会社の本当の価値に気づくかどうか。