スペースX株が上場直後に「空売り」が起きている理由をゆるっとまとめてみた。
現在、市場で大きな注目を集めているスペースX株(SPCX)ですが、
足元では空売り残高が浮動株の約31%(約1億9600万株)という異例の水準まで急増しています。
本来なら下落圧力となるはずの空売りが、
なぜここまで溜まっているのか?
市場の「思惑の連鎖」を構造的な要因をゆるっと考察します。
※この記事は、市場の動きを見て個人的に思ったことを書き留めただけの考察ブログです。
指数組み入れに伴う「先回り売り」の思惑
スペースX株は、
2026年7月7日に「ナスダック100指数」への早期組み入れ(ファストエントリー)が決定しています。
このイベントを巡り、
市場ではプロの投資家たちの間で以下のような「裏の読み合い」のフローが発生しているのではないかと考えました。
ナスダック100指数への早期組み入れ(ファストエントリー)決定
↓
インデックスファンド等の「機械的買い」が誘発される
↓
需要急増による一時的な大幅な株価上昇が発生(予測)
↓
初期投資家(VCなど)が上昇タイミングを狙い「利益確定売り」を実行
↓
大量供給による株価下落を見越し、機関投資家が「空売り」を先回り
↓
想定以上の空売りが積み上がり、現在の「空売り祭り」の歪みが完成
このように、
VC(ベンチャーキャピタル)の利益確定売りで下がる未来を見越した機関投資家たちが、
先を争って空売りを仕込みすぎた結果、
現在の異常な需給バランスが生まれている可能性が考えられます。
時価総額2兆ドルに対する「割高感」への警戒
スペースXの現在の時価総額は2兆ドル(約320兆円)を超えており、
昨年の売上高に対する株価売上高倍率(P/S)は100倍以上と、
一般的な基準からは突出しています。
・宇宙開発の圧倒的リーダーとしての期待値が先行しすぎているのではないか。
・現在の株価は企業の実態に対して過熱気味(バブル状態)であり、いずれ適正価格へ調整されるはずだ。
このような「弱気派」の論理も、空売りを膨らませる大きな一因になっているのではないかという見方もできます。
8月に控える「ロックアップ解除」を見据えた動き
もう一つの要因として注目されているのが、
第2四半期決算(8月中旬頃)の後に控えているとされる「ロックアップ(株売却制限)の解除」です。
・これまで株を売れなかった初期投資家や社員による、まとまった売りが出やすい時期となります。
・「7月のインデックス買いが終われば、8月に向けて需給が悪化する」というタイムラインを見越して、
今のうちから売りポジションを構築している勢力がいるのかもしれません。
まとめ
現在の市場は、高すぎる株価を叩きたい「下落派」と、
指数組み入れのパワーに賭ける「上昇派」の思惑が真っ向からぶつかり合い、
価格が拮抗している状態です。
これだけ空売りが溜まると、
仮に好材料などをきっかけに株価が少しでも上向いた場合、
空売り勢の損切り(強制買い戻し)を巻き込んだ「踏み上げ(ショートスクイーズ)」による爆発的な急騰を誘発するリスクも孕んでいます。
「VCの売り抜けが勝つか」
「空売り勢の自爆が勝つか」
7月7日の節目を前に、
市場の心理戦は極限まで高まっていると言えそうです。