モノタロウの売上が良いのに株価は2019年水準?足元の「下がりすぎ」の背景と需給の歪みをゆるっと考える
業績は2桁増収増益も、株価は2019年のピーク水準へ
現在、MonotaRO(3064)の株価は1,700円台という水準で推移しています。
これは奇しくも、コロナ禍前の2019年の最高値(約1,670円)とほぼ同等のラインです。
しかし当時の実績と今期の計画を比較すると、
売上高・営業利益ともに約3倍近くにまで拡大する見込みとなっています。
企業の実態(稼ぐ力)が大きく成長しているにもかかわらず、
株価が過去の水準まで押し戻されている現状に対して、
いくら何でも下がりすぎ・割安圏ではないかと感じました。
急落の背景にある「成長スピードの評価」と高い期待値
これほど業績が堅調であるにもかかわらず株価が調整している主な要因として、
市場が求める「成長ハードル」の変化が挙げられます。
かつての同社は年率20〜30%台の異次元の急成長を続けており、
それを織り込んでPER(株価収益率)も非常に高いプレミアムが乗っていました。
足元では10%台半ばの安定的な成長期へとシフトしつつあるため、
この「成長スピードの減速」を一部の投資家が嫌気し、
高すぎた期待値(バリュエーション)の修正売りに繋がっている可能性が考えられます。
海外機関投資家による空売りの影響
テクニカル的な節目である1,700円台まで理不尽とも言える下げ方をしている背景には、
特定の外資系ヘッジファンドや機関投資家による、
大規模な「空売り(下落への賭け)」の存在がデータから確認できます。
特に直近の報告義務データ(東証開示)を見ると、
大手外資系証券などを中心に数百万円株規模の膨大な空売り残高が積み上がっています。
月次売上のわずかなブレや節目を割り込んだ瞬間、
アルゴリズム(AI)が機械的な売りを連動して浴びせることで、
実態以上にチャートの押し下げ圧力が強まっている構図が窺えます。
他のプロたちの離脱と、モルガン・スタンレー等の孤立
興味深いデータとして、
5月~6月にかけて参戦していたゴールドマン・サックスや野村證券といった他の一部の大手機関投資家は、
すでに空売りを買い戻してレースから実質的に離脱(報告義務消失)している形跡が見られます。
これは、
「1,700円台は底堅く、これ以上の売り崩しは逆に買い戻しリスク(踏み上げ)を伴う」
と判断したプロがいた証拠とも捉えられそうですす。
結果として、
現在は特定のファンド(モルガン・スタンレー等)が多額の空売りポジションを抱えたまま、
価格の上値を押さえつけている「歪んだ需給」の様相を呈しています。
今後の焦点:決算発表と「バネ」の解放リスク
空売りには将来的に必ず「時価で市場から買い戻さなければならない」という物理的な制限(寿命)が存在します。
そのため、
次回2026年8月4日に予定されている第2四半期決算発表は、
今後の運命を握る大きな分岐点となりそうです。
ファンド側は「決算での下方修正(さらなる暴落)」に賭けているとみられますが、
万が一企業側が市場の懸念を跳ね返すような順調な数字や株主還元を打ち出した場合、
抑え込まれていた「バネ」が一外れ、
空売り勢のパニック的な買い戻しを巻き込んだ急激なリバウンド(踏み上げ現象)を誘発するシナリオも、
構造的には十分に考えられます。
※当ブログは筆者の個人的な思いつきによる考察であり、
実際の投資はご自身の采配と自己責任にてお願いいたします。