「本を読む」という表現は曖昧。読書の種類が重要な話。
知り合いと最近読んだ本についての話になったんですけど、
仕事の付き合いもある人だったんで、
「ビジネス書」だと思い込んで会話したんですよね。
そしたら、相手の本の内容が「ラノベ」だったので、
「ん!!それは本なのか!」
という内容です。
ちなみに、僕は中二病の性格なので、
ラノベとか異世界転生とかは好きな方です。
(本物のオタクとまではいきませんが。)
だからラノベをディスりたいワケではありません。
成長しない本
社会人になったら読書週間を付けて、
自分のスキルアップにつなげよう!!
みたいな話って「僕の中では常識」だったんですけど、
それが意識高い系で、
むしろ少数派だと最近気づきました。
「本を読む」という言葉は、
「ビジネス書を読む」というニュアンスで無意識に使っていたのですが、
僕の偏った価値観なんだなぁ・・・・と、ビビりました。
僕の場合は、
23歳くらいの時に、
年上の人が教えてくれた本が「ビジョナリーカンパニー」で、
当時は何書いてあるのか全く理解できませんでしたが、
一生懸命読んだ思い出があります。
その後もD・カーネギーの「人を動かす」とか、
もう王道の本を年上の人に「読め!読め!」とすすめられ、
色々読みました。
個人的には「資本論」の色んな要約を読んで、
ガガーンっと頭に稲妻が走りましたし、
渋沢栄一の「論語と算盤」みたいな本もじわじわ来ました。
まぁ、これらが良いかどうかは置いといて、
こういう定番の本や、色んなビジネス書を、
「読め!!」
と叩き込まれるように教えてくれたので、
「本を読む=ビジネス書」
という概念で30歳を超えるまで生きてきました。
ホントに、
僕の中でコレが常識だったんですよね・・・
最近読んだ本が噛み合わない
知人が「読書する!」という会話になったので、
僕は「ビジネス書の話か!」と勘違いして、
「最近読んだ本の中では、
『1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました』
って本が面白かったかな〜」
って話たら、
「何だそれは!」
という話になったんですよね。
んで、よくよく聞いてみると、
相手の読書は「ライトノベル」だったんですよ。
「ラノベは読書じゃねぇだろ!!」
と、思わずツッコミを入れてしまったんです。
読書の種類
よく、読書しましょう!
って話になりますけど、
あの読書の内容が「ラノベ」の人がいたという事に驚きました。
最初に書きましたが、
僕もラノベ大好きなんですよね。
てか、最近の異世界転生って、
歴史とか、金融知識とか、
色々突っ込んで書いてあるんで、
「作者かなり勉強家だなぁ・・・」
と感心する内容の本も多いんですよね。
んで、逆にラノベから教えてもらうこともあるんで、
ラノベがダメなんてこれっぽっちも思ってないんですよ。
ただ、いい歳した大人が「ラノベが読書だ!」
というのは、なんか違う気がしますし、
むしろビジネス書を読まずに読んでたら、
ラノベ読んでるときも浅い知識で読むことになるんで、
つまらん気がするんですよね。
最近のラノベはクオリティ高いと本気で思ってるんで。
積み上げる知識
ビジネス書の良い所は、
「成功体験」も「失敗体験」も書いてあって、
多くの先駆者の苦悩を疑似体験できる所にあると思うんですよね。
だから、読めば読むほど生活しやすくなるんですよ。
これが「僕の理想の読書」という考えなんです。
でも、ラノベには積み上げる知識がほぼ無いです。
「娯楽」という意味では素晴らしい価値がある。
と思いますが、
人生の分岐点で役立つ知識かと言うと、
そういう訳ではないと思うんですよね。
「知識を積み上げられる物」
それが「本」であり、「読書」だと思っています。
おわり
今回はラノベでびっくりしたのですが、
「読書」という表現にも、
本屋に並ぶ本の種類だけ、
受け取り方が違うんだろうな・・・
と思いました。
たくさん本を読む!
という人も、
「何を読んでるのか?」で、知識量が変わってきます。
娯楽を否定するつもりは全くありませんが、
読書を「学習」という感覚で受け取ってない人は、
本を何冊読んでも、
それは遊んでるだけなので、
自分のビジネス的な成長にはつながらないと改めて思いました。