新型コロナを「老害除去」と呼ぶのは必然なのかもしれない。

2020年3月29日ブログニュース, 新型コロナウイルス

新型コロナウイルスが世界中で広がる中、
「Boomer Remover」という言葉が注目されているようです。
日本では「老害除去」という解釈で広まり、
老害除去剤や老害除去装置という、
かなりトゲのある言葉で話題になりました。

しかし、この言葉が注目されてしまうのは、
おそらく、大人も子供も、両方、心の何処かで、
少し納得するところがあるからではないでしょうか?

尊敬されない現代の大人

老害という言葉がよく使われるようになりました。
そもそも、最近の子供は、
お年寄りを尊敬していません。

理由は簡単で、
「尊敬されるような日本を作ってない」
と、子供が判断しているからです。

年金もホントにもらえるのか分かりません。
「もらえる!」と言いつつ、
支給開始の年齢がどんどん上がっているわけですから、
「実質もらえないような物」
と捉える人も多いでしょう。

そんな感じの不安があるなかに、
新型コロナウイルスが登場したのです。

老人を守る為に子供の時間を殺す。

新型コロナウイルスによって、
「学校閉鎖」を行いました。

これによって、
子供へのダメージはかなり大きいです。

日本では卒業式の時期ですし、
受験生にも影響がありますし、

そんな中で、いきなり「学校閉鎖」が行われました。
他にも就職活動している学生にも影響があります。

多くの若者の、一生で1回の大事な時期です。

これを「感情」無しで、

「新型コロナウイルスのせいだ!」
「大人は悪くない!」
「子供が菌をばら撒く原因になる!」

と押さえつけるのは、
大人げないと言うか、
情けないというか、
今の大人の対応を見てると、
かなり情けない気持ちになります。

頭を下げる事が出来ないダサい大人

今の大人は、謝る事をしない気がします。

間違いを認めると、
ボコられると思っているからでしょうか?

ですが、まずは、一度、
子供に負担をかけることを、
大人が謝るべきだと思います。

「コロナウイルスは大人のせいではない」
とはいえ、
長く生きている上長者が、
対応できず、子供に負担をかけることを、
「負担をお願いする」という意味で、
対応出来ない大人の無力さを
しっかり子供に詫びる気持ちで接する必要がある
そう思います。

しかし、現代の大人は、
そういう対応にならず、
子供に負担を押し付け、
そのルールを守れない子供を叱る。
という事が蔓延しています。

これでは、意見を聞く側も、
聞きたくないという思いが生まれて当然です。

そうなると、
「老害」という発想になるのではないかと思うのです。

ゆとり世代を作ったのは大人

そもそも「ゆとり世代」を馬鹿にしてる時点で、
何かおかしい事に気付くはずです。

この辺りから、目に見えて、
世代間の考え方に差が出てきていると感じています。

ゆとり世代を作ったのは、
「大人」なわけですから、
ゆとり世代をバカにするのではなく
むしろ、ゆとり世代を作った大人の判断なので、
「学力が不足したなら申し訳ない。」
という気持ちを持つべきではないでしょうか?

今の大人は全て子供に責任を押し付け、
自分たちだけ生き残ろうという腐った根性が、
うっすら見えるのが悲しいところです。

老害除去という思考を作ったのは大人

頑張って仕事をして、
給料はバブル時代に上にいった大人よりも、
低い場合が多いと思います。

さらに今の若者でフリーターなどや、
そもそも若者と言えない歳になってしまった、
30〜40歳くらいの世代も、
お年寄りの年金受給額以下の給料で働いている人もいます。

その雀の涙の給料の中から、
もらえるか分からない年金を払い続け、

そして今回の新型コロナで、
子供が遊んでいてクラスターになった!
と言われても、
「はぁ!?」

という考えになるのは、分からなくもないです。

子供も命が危ないウイルス

新型コロナウイルスは若者にも重傷者が出ています。
割合が少ないとはいえ、
それに当たったら終わりです。

やはり感染拡大しないよう、
「若者も命を落とさないように気をつけるべき!」
これは正論だと思います。

しかしです。
これは、
「将来に夢を持った若者に響く言葉」なんですよね。

今の若者って、
大人に騙され、搾取され、将来に絶望してるワケです。

なので、失うものが無いのです。

「無敵の人」という感じに近い精神状態だと思います。

そう考えると、
やはり「BoomerRemover」という言葉が生まれ、
その言葉に賛同する人が増えるのも、
世の中の流れで必然なのかもしれないと思うのです。

社会がリセットされた今できること

人生にリセットボタンは無いのですが、

今回のコロナウイルスで、
多くの人は、
今の経済などに対して、
一度考え直したほうがいいのではないか?
というリセットボタンを押されたような、
そんな気持ちになったのではないでしょうか?

だからこそ、大人は子供に尊敬されるよう。
しっかり子供と向き合う姿勢を、
もう一度持つことが重要じゃないかと思います。

未来を作るのは大人ではなく、
子供なわけですから、
そんな子供を見守る。

子供を見守り、育てる事に力を入れていけば、
「Boomer Remover」なんて悲しい言葉を、
若者に言わせずにすんだのでは無いかと思うのです。

だからこそ、若者の人権に、
もっと目を向けるべきなんじゃないかと思います。